「食器棚」というと、ものすごく場所をとる箱をイメージしますが、
この茶箪笥はとってもコンパクト。
引っ越しを控えた新婚のご夫婦から注文を受け、
製作した食器棚を商品化したものです。
上段はガラス引き戸(可動棚2枚)、中段に引き出し3つ、
下段は開き扉(可動棚1枚)となっています。
ガラスの段には食器類を、中段にはお箸やスプーンなどの小物を、
下段には大皿が入ります。また食器棚とは別に、
リビングにちょこんと置けば、お部屋のアクセントになります。
ずっと眺めていたくなるような、かわいいサイズとシンプルなかたち。
ガラス扉に入れるお気に入りの食器を、少しずつ増やしていくのも楽しいのでは。

ガラス引き戸の上下には、アルミ製のレールを使用。
ガラス扉を頻繁に使っても、無垢の木をすり減らすことがないように配慮しました。
3つの引き出しの前面にくる板は、1枚板を3分割することで連続性を保ち、
全体をきゅっと引き締めます。
下段の鏡板（写真でみると赤みの強い部分）には、杉の一枚板をはめこみました。
清潔感のあるヒノキの色合いと、重厚な杉のコントラストが、
モダンな仕上がりです。もちろん、木目の表情は一点一点異なります。

一人暮らしには十分食器が収まるサイズですので、
ちょっと贅沢してお部屋の片隅にちょこんと置いてみてはいかがですか。
引っ越すたびに捨てる、買い替える、を繰り返さずに、
一人暮らしから二人暮らし、三人暮らしになってもずっと使えるモノを、
少しずつ買いためていく。
味気ないプラスチック製や合板のモノよりも、
無垢の木の製品を大事に大事に使い続ける。
そんな、日本人が古くから行って来た精神を見直して、
エコな暮らしが広がってくれればと考えています。

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